連日の最高値更新に警戒感も出る中、歴史的な株高を支えているのが日本企業の「稼ぐ力」です。
記者
「きょうは小幅に値下がりしましたが、それでも3万9200円台で取引を終えました」
先週、34年ぶりに史上最高値を更新した日経平均株価。今週に入っても最高値の更新が続いていますが、34年前を振り返ると…。
東京証券取引所は当時、株の売買が完全に電子化されておらず、一部の銘柄は「立会場」で取引されていました。そこで飛び交っていたのが、手を使って注文を伝える“手サイン”です。
記者
「指で2と3を示した後、ハンドルを操作すれば日産自動車。口元に手をあてて、おいしいのポーズで味の素。こうした株式の銘柄を示すユニークな手サインが取引所では使われていました」
当時、“手サイン”で株の注文を伝えていたという沖宗さん。
大和証券エクイティ営業部 沖宗和弘 主事
「手のひらを外に向けた時は売りで、買いは手のひらを自分に向けた時」
1989年当時といまの株高は「中身が全く違う」と話した上で、「日本企業の稼ぐ力が高まっている」と強調します。
大和証券エクイティ営業部 沖宗和弘 主事
「企業の儲ける体質であるという部分から考えると、(株価は)息の長い上昇相場になると思ってます」
実際、日本の全産業の収益力はおよそ18兆円だった1989年度に比べ、昨年度はおよそ74兆円と4倍以上に拡大。企業業績や経済の実態以上に株価が過大評価されていた当時とは違い、「稼ぐ力」を身につけた業績の裏付けがいまの株高を支えています。
あとは好調な業績を原資に、企業が物価高を上回る賃上げを実現できるかが、最大の焦点です。
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